昨年11月に発足いたしました「みえCNF協議会」(事務局:三重県産業支援センター北勢支所)では、セルロースナノファイバー(CNF)に関する情報提供、普及啓発を目的に、CNF技術セミナーを開催いたします。
今回のセミナーでは、「透明な紙」でエレクトロデバイスへの展開に取り組む阪大産研・能木先生、三重大学でリグノCNFやその複合化に取り組む三重大・野中先生のお二方を迎えて技術セミナーを開催します。
また、会議終了後には、講師も交えて、交流会も開催いたします。皆様のご参加をお待ちしております。
◇日 時:平成28年3月7日(月)13:30~18:00
◇場 所:三重県産業支援センター・高度部材イノベーションセンター(AMIC) 1階PRホール
(三重県四日市市塩浜町1-30)
(※会場までの案内図は、こちらの交通アクセスをご覧ください)
(1)挨拶 | 13:30~13:45 |
(2)基調講演:「阪大産研におけるナノセルロース材料開発について」 | 13:45~15:00 |
大阪大学産業科学研究所 能木 雅也 氏 | |
【概要】昨今、ナノセルロース材料は、NHK など各種マスメディアに取り上げられるなど多くの注目を集めています。この材料は日本発の技術であり、現在は全国津々浦々の産学官において、多種多様な研究開発が進められています。これらの活動は、世界の開発動向を遙かに凌ぐレベル・スピードです。そのなかで阪大産研グループは、プラスチックと複合化しないナノセルロース材料を用いて、次世代エレクトロニクス技術の開発を進めています。本講演では、その一例として有機太陽電池、トランジスタ、不揮発性メモリなどの応用事例を紹介していただきます。 |
(休憩 10分) | 15:00~15:10 |
(3)技術講演:「リグノCNFの特性とリグニン複合ファイバーの開発」 | 15:10~15:40 |
三重大学 大学院生物資源学研究科 野中 寛 氏 | |
【概要】疎水性樹脂の補強材料として「リグノCNF」が注目されています。リグノCNFは決して画一的なものでなく、原料樹種、前処理、ナノ化手法等の選択によって組成や性質を変えうることを概説していただき、例として、木材チップを物理的に解繊して得られるリグニン量40%弱のリグノCNFの特性について紹介していただきます。他方、セルロース繊維に任意のリグニンを任意割合複合するというコンセプトで、求める機能性や混練性を発現するファイバーを創製する技術開発にも取り組んでおられますので、その複合原理や開発状況も紹介していただきます。 |
(休憩 10分) | 15:40~15:50 |
(4)みえCNF協議会総会 | 15:50~16:30 |
①H27年度活動報告 ②H28年度事業計画 |
(5)AMIC施設見学 (希望者のみ) | 16:30~17:15 |
(6)交流会 | 17:15~18:00 |