「みえセルロースナノファイバー協議会 第2回セミナー」開催報告
◇日 時:平成28年3月7日(月) 13:30~15:40
◇場 所:三重県産業支援センター 高度部材イノベーションセンター 1階PRホール
     (三重県四日市市塩浜町1-30)
◇主 催:(公財)三重県産業支援センター
◇参加者:39機関、65名
内容
 昨年11月に発足しました「みえCNF協議会」(事務局:三重県産業支援センター北勢支所)では、セルロースナノファイバー(CNF)に関する情報提供、普及啓発を目的に、CNF技術セミナーを開催いたしました。今回のセミナーでは、「透明な紙」でエレクトロデバイスへの展開に取り組む阪大産研・能木先生、三重大学でリグノCNFやその複合化に取り組む三重大・野中先生のお二方をお迎えしてご講演していただきました。
(1)開会挨拶:(公財)三重県産業支援センター 理事長 山川 進
(2)来賓挨拶:経済産業省地球環境局地球温暖化対策課 奥井 洋介 様
(3)基調講演:「阪大産研におけるナノセルロース材料開発について」
大阪大学産業科学研究所 准教授 能木 雅也 様
【概要】ナノセルロース材料は日本発の技術であり、現在では、全国津々浦々の産学官において多種多様な研究開発が、速いスピードで進められています。その中で阪大産研のグループは、プラスチックと複合しないナノセルロースを用いて、次世代エレクトロニクス技術の開発を行っておられ、一例として有機太陽電池、トランジスタ、不揮発メモリなどの応用事例を紹介しながらご講演していただきました。
(4)技術講演:リグノCNFの特性とリグニン複合ファイバーの開発
三重大学大学院生物資源学研究科 准教授 野中 寛 様
【概要】リグノセルロースは、画一的なものでなく、原料樹種、前処理、ナノ化手法等の選択によって組成や性質を変えうることを概説し、例として、木材チップを物理的に解繊して得られるリグニ量40%弱のリグノCNFの特性についてご講演していただきました。また、セルロース繊維にリグニンを任意の割合で複合して、求める機能や混錬性を創生する技術開発についても、その複合原理や開発状況についてご紹介していただきました。
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