平成30年度AMICセミナー「ナノ粒子の基礎と応用展開」
開催報告

内容

(1)開会挨拶  

    ・公益財団法人三重県産業支援センター 北勢支所 中小企業支援課長 浅井 眞八


(2)講演:「ナノ粒子を用いた粒子設計」

    ・ホソカワミクロン株式会社 粉体工学研究所 技術開発部 小田 浩之 氏

【概要】機械的な手法を用いて、粉体の性質改善や新しい粉体特性の付与を行う粉体製造工程を粒子設計と呼ぶ。ナノ粒子に焦点をあてた粉体製造機器について、酸化物ナノ粒子を連続的に合成するナノクリエータ、ナノレベルの粒子表面改質や粒子複合化が可能なノビルタを中心に、ナノ粒子に対する当社の粒子設計技術について紹介する。

(3)講演:「金ナノロッドの合成法と成長メカニズムおよび応用展開に向けた取り組み」

    ・国立研究開発法人 産業技術総合研究所 機能化学研究部門 主任研究員 武仲 能子 氏

【概要】金ナノロッドは、細長い形状をもつナノ粒子であり、アスペクト比(=長さ/直径)の違いによって、医療部材から電子部材まで様々な応用が期待されている。本講演では、アスペクト比が20を超える高アスペクト比金ナノロッドに焦点をあて、合成法と成長メカニズムについて説明する。金ナノロッドは界面活性剤水溶液中で自発的に異方成長することが知られている。従来の合成法を用いると収率よく合成できる高アスペクト比金ナノロッドの長さは500nm程度であり、操作性に課題があった。そこで今回、我々は界面活性剤水溶液をゲル化させることで、操作性の良い長さ2μm程度の金ナノロッドの高収率合成に成功した。


セミナー1
講演の様子