四日市市航空機産業セミナー
航空機用材料の変化と加工技術の開発 開催報告

内容

(1)開会挨拶 (13:30〜13:40)

    ・四日市市商工農水部参事商工課長 森 幸康


(2)講演:航空機産業の最新動向と、ものづくりのGame Changing (13:40〜15:10)

    ・ASK代表 川合 勝義 氏

【概要】航空機は、排出ガス(CO2,NOx)抑制に対応するため、軽量化とエンジンの燃焼効率向上にチャレンジし、最新のBOEING B787やAIRBUS A350XWB機では、CFRP(炭素繊維複合材)の適用が50%以上に達しており、主翼に限らず胴体構造にまで適用されている。これに伴い、アルミ材用適用比率は、20%まで落ちこみ、アルミ部品とCFRP部品の接合面では、電解腐食を避けるためにチタニウム製部品を介在させるため、チタニウムの適用比率にも伸びが見られる。また、エンジンの製造では、難削材である耐熱合金の適用拡大のほか、セラミック系複合材や3D Printing技術の適用が拡大している。
  新素材に対応したものづくりは、コスト削減技術の導入も加わり、加工工程のGame Changeを引き起こしており、航空機産業の最新動向と、ものづくりのGame Changingについて紹介する。

(休憩 15:10〜15:20)

(3)講演:航空機業界と工作機械について (15:20〜16:20)

    ・DMG 森精機株式会社 執行役員 伊賀加工技術部 部長 大岩 一彦 氏

【概要】益々、加速するグローバル化に対して日本の製造業が生き残るためには、より高い生産性・付加価値を提供出来る工作機械及び周辺技術が重要である。ここではDMG 森精機(株)が提案するテクノロジーサイクルの紹介から、5 軸・複合加工機及びレーザ・超音波加工機、アディティブマニュファクチャリング(AM)、そして難削材を含めた最新の工作機械と加工事例を中心に紹介する。

(4)事業紹介 (16:20〜16:50)

    ・三重県 雇用経済部ものづくり推進課 主幹 藤山 幸一 氏

 

(5)閉会挨拶・名刺交換会および所内見学(希望者のみ) (15:50〜16:30)

    ・(公財)三重県産業支援センター 高度部材イノベーションセンター長 和田 正武

 


セミナー1
講演の様子