平成28年度第1回AMICセミナー
「誘導加熱(IH)の市場動向と応用製品」 開催報告

内容

(1)開会挨拶 (13:30〜13:40)

    ・(公財)三重県産業支援センター 高度部材イノベーションセンター長 和田 正武


(2)講演1:誘導加熱を導入した過熱水蒸気循環型金属切削屑脱脂技術 (13:40〜14:20)

    ・三重大学大学院工学研究科 機械工学専攻・准教授 丸山 直樹 氏

【概要】金属加工工場から排出される金属切削屑は、切削油や水分を含有しているため、切削油に含まれるリン、硫黄等が再生金属の品質低下を招く場合があります。そこで、過熱水蒸気を用いる脱脂法に着目しました。しかし、過熱水蒸気を生成する際に、多量のエネルギーを消費するという課題があります。そこで、脱脂処理後の過熱水蒸気を凝縮させず、かつ、温度の調節が容易な誘導加熱を用いて水蒸気を再加熱して循環利用する、過熱水蒸気循環型脱脂システムを構築しました。脱脂率および消費エネルギーの観点から、本脱脂システムの導入効果を紹介します。

(3)講演2:過熱水蒸気の工場用途への応用 (14:20〜15:00)

    ・中部電力株式会社 技術開発本部 エネルギー応用研究所
       生産技術グループ 基礎技術チームリーダー 長 伸朗 氏

【概要】過熱水蒸気は熱風に替わる高機能の加熱媒体として、近年注目を集めている。現在、過熱水蒸気の有用性から様々な分野での活用が検討されており、製造現場での活用に期待が広がりつつある。過熱水蒸気の活用事例を交えて、過熱水蒸気の実用上の効果や関連機器を解説する。

(休憩 15:00〜15:10)

(4)講演3:IHクッキングヒーターの最新動向 (15:10〜15:50)

    ・パナソニック株式会社ホームアプライアンス社 キッチンアプライアンス事業部
       IHCH技術部 IHCH制御設計課 主任技師 河本 裕文 氏

【概要】IHクッキングヒーターの加熱のしくみ、技術動向、商品動向について

(5)講演4:自動車軽量化に対応するIHを中心とした電気加熱技術の役割 (15:50〜16:30)

    ・富士電機株式会社中部支社 主幹 林 静男 氏

【概要】自動車業界は環境規制・安全規制の強化、燃費向上に向け技術革新が大きく進んできている。その第一は安全性を向上させての軽量化技術開発であるが、ここではそうした技術革新の一端を支える加熱技術の動向についての事例を報告する。

(6)閉会挨拶・名刺交換 (16:30〜16:45)


セミナー1
講演の様子