【概要】植物にとって光とは、光合成のためのエネルギー源であると同時に、成長制御のための情報源になっています。作物として植物の成長を促進すると同時に、花が咲く時期や成長の仕方を調整することは農業生産上　大きな意義があります。本講演では、太陽光下で作物を成長させる場合の問題点と、それを補う人工照明技術についてご紹介いただきました。

(休憩　15：25〜15：35)

【概要】太陽光利用型植物工場は従来の温室栽培よりも高度な制御を行い、高収量を上げることを目指しています。しかし、国内では太陽光エネルギーを最大限に活かした環境制御機器の開発はあまり取組まれず、オランダで先進的に開発された商品を輸入して利用されてきました。本講演では、トヨハシ種苗株式会社が取り組んできた養液栽培や、環境制御への取り組み、株式会社デンソーと共同で開発した環境制御機器などについてご紹介いただきました。

【概要】「グランパドーム」は、気圧差を利用してフィルムを膨らませる構造になっており、従来型ハウスのように鉄骨構造ではないので、内部に十分な太陽光を届けることができます。また、ドーム内部には直径20mのドーナツ型の円形水槽が設置されており、約1.5万株の葉物野菜が常時生産可能です。本講演では、この仕組みなどについてご紹介いただきました。