平成27年度第1回AMICセミナー 開催報告
「誘導加熱(IH)の市場動向と応用製品」

内容

(1)開会挨拶 (14:00〜14:10)

    ・(公財)三重県産業支援センター 高度部材イノベーションセンター長 和田 正武


(2)講演:産業プロセスにおける各種電気加熱技術の適用 (14:10〜14:50)

    ・中部電力株式会社 法人営業部 課長 棚橋 尚貴 氏

【概要】生産技術動向が変化する中で、中部電力株式会社がエネルギー供給企業としてユーザー様とWIN-WINの関係を築いていくため取り組んで来られた生産ラインの省エネルギー、省コスト、時間短縮などの課題解決に繋がる小型分散化・ジャストインを図るエネルギーソリューション活動についてユーザー様の素材とニーズ加熱技術のマッチングについてご説明いただきました。

(3)講演:加熱メカニズムの解明による陶器鍋類も使用可能なIH電磁調理器の開発
              (みえ地域コミュニティ応援ファンド助成金 開発報告)
(14:50〜15:30)

    ・三重工熱株式会社 開発室 室長 田口 一洋 氏

【概要】利便性やその優れた特徴から今後益々の需要増加が見込まれるIH電磁調理器について、具体論が充分には分っていなかった加熱メカニズムを解明し、高性能・高効率加熱コイルを実現するためコンピュータシミュレーションと実証試験により最適化をすすめ加熱コイルの形状や構造についての特許出願まで至った研究開発の成果とIH電磁調理器に対応した最適な土鍋の構造の研究開発成果を「みえ地域コミュニティ応援ファンド助成金」を活用した開発事例として紹介していただきました。

(休憩 15:30〜15:40)

(4)講演:ユニバーサルアルミ箔容器の開発 (15:40〜16:20)

    ・東洋アルミニウム株式会社 先端技術本部コアテクノロジーセンター 左近 貴浩 氏

【概要】アルミニウム箔容器が利用される冷凍・チルド面製品市場は拡大市場であるが、普及が進むIH電磁調理器や利便性が高い電子レンジには対応できていなかった。アルミニウム箔容器を全ての熱源に対応できるように素材や構造の最適化を行い、非金属の容器に劣らない調理時間やスパーク防止といった安全性を実現したユニバーサルアルミ箔容器開発の取り組みと研究成果を紹介していただきました。

(5)研究発表:三重大学地域イノベーション学研究科坂内教室の大学院生による「地域連携による事業開発アイデアの発表」 (16:20〜17:00)

    ・三重大学地域イノベーション学研究科 学生グループ

【概要】三重大学地域イノベーション学研究科で取り組んでいる地域連携体構築による新規事業の応用アイデアについて、学生グループから発表していただきました。
    発表1「未利用資源を利用した製品の開発と地域活性」
    発表2「スマートグリッドに関する事業提案」

(6)ディスカッション (17:00〜17:10)

上記の講演、研究発表への質問、意見、IH応用機器アイデアに関する意見、改良案など、参加者と発表者の意見交換を行いました。


(7)連絡事項 及び 閉会挨拶 (17:10〜17:20)

セミナー1
講演の様子