平成23年度第2回 AMICセミナー開催報告

内容

(1)開会挨拶 (13:30〜13:40)

    ・(財)三重県産業支援センター 副理事長 高橋 陽一

(2)講演1 (13:40〜15:20)

    セルロースシングルナノファイバーの開発
    東京大学大学院農学生命科学研究科 生物材料科学専攻 教授 磯貝 明 氏

【概要】常温常圧水系媒体での木材セルロースのTEMPO触媒酸化により、高結晶性で約4nmの均一幅、高アスペクト比の「セルロースシングルナノファイバー(TOCN)」が高収率で得られます。この新規バイオ系ナノファイバーの調製条件、構造特性と、キャストフィルム、ゲル等の物性等を紹介して頂きました。

(休憩 15:20〜15:30)

(3)講演2 (15:30〜16:10)

    セルロースシングルナノファイバー製造技術の開発
    日本製紙株式会社 総合研究所 主席研究員 河崎 雅行 氏

【概要】現在取り組んでいるNEDOプロジェクトの概要について説明します。また、その中からナノファイバー製造技術の開発に関して、実用化を想定した製造フローの概略および原料となる木材パルプの種類など製造条件によって得られるナノファイバーの特徴について、説明して頂きました。

(4)講演3 (16:10〜16:50)

    セルロースシングルナノファイバーの増粘剤への応用
    第一工業製薬(株) 研究開発本部 研究開発センター 第一研究開発部 部長 神野 和人 氏

【概要】セルロースシングルナノファイバーを水に分散させると非常に高い粘度と擬塑性流動を示すため新規増粘剤としての利用が期待されます。基礎的な粘度挙動を示し、スプレー可能なゲル、乳化・分散安定剤、タレ止め剤への応用例を紹介して頂きました。

(5)名刺交換会 (16:50〜17:00)

セミナー1